ランニングの故障から復帰するために。リディアード式で立て直した半年計画と失敗回避のポイント

コラム

故障で狂ったマラソン計画…でも、また走り出せばいい。

今年は、新たな挑戦として1500mレースにも挑戦しようと考えていました。
春までフルマラソンを走り切り、4月は軽めのジョグで疲労回復。
5月からはスピード練習を始めて、7月〜8月の暑い時期に1500mのレースでスピードの底上げを狙う予定でした。

フルマラソンの脚力にスピードをプラスして、自分の走りを一段階レベルアップさせたかったのです。
1500mの記録更新への憧れも、ずっと心の片隅にありました。


5月の故障が計画を狂わせる

ところが5月、ハムストリングに違和感を感じ始めました。
最初は軽い張り程度でしたが、なかなか消えず怖さを感じるほどに。
本気でスピードを出すと、肉離れしそうな感覚があったのです。

結局、軽い肉離れと診断され、無理は禁物に。
もし無理して走り続けていたら、長引いていたかもしれません。

身体は正直で、無理するとちゃんとサインを送ってきます。
それは「走るな」ではなく、「ちょっと休もう」という優しいブレーキ。


年間プランを白紙に戻す決断

せっかく立てたプランでしたが、一旦白紙に戻すしかありませんでした。
1500mの夢はいったん脇に置き、秋に予定していた本命のつくばマラソンはエントリー漏れで出場できず。
少し力が抜けた気もしました。

ですが、不思議なことに「もう走る意味がない」とは思いませんでした。
むしろ、もう一度計画を組み直すきっかけになったのです。


秋は「勝負」ではなく「積み上げ」のシーズンに

今年の秋は、9月末の榛名湖マラソン、10月の水戸漫遊マラソン、11月の上尾ハーフマラソンを走る予定です。
どれも本命レースではなく、現状の走力を確かめるための通過点として走ります。

そして秋は「有酸素能力の最大化」にフォーカス。
スピードを追いかけるのではなく、地道なジョグで走力の土台作りをします。

リディアード式トレーニングで言うところの「有酸素期」にあたる時期です。
ここでしっかり土台を固めてから冬以降のスピード期へつなげていきます。


来春のフルマラソンに向けて、半年間の期分けトレーニング

2026年2月末〜3月頃に、本命のフルマラソンを2本予定しています。
(大会は未定。 さいたまマラソンや静岡マラソンを検討中)。
そこに向けて半年かけて、リディアード式の期分けで計画的に仕上げていきます。

  • 秋:有酸素期(ジョグ中心で持久力強化)
  • 冬前:ヒルトレーニング期(筋持久力と動きを底上げ)
  • 年明け:無酸素期(インターバルなどで刺激)
  • レース3〜4週間前:コーディネート調整期

焦らず、着実に積み重ねていくつもりです。

期分けについては詳しくはこちら↓↓↓


よくある失敗と、僕が試した対処法

故障や計画の狂いでよくあるのは、こんなパターンです。
ぼく自身も経験した、あるある失敗と対処法をシェアしておきます。


失敗1:焦って「痛みが取れたから」といきなり全力で走る

→ 結果、また悪化して長引く

僕もついやってしまいがちでした。
「走れそう」と思う日があると、つい前の強度で走りたくなる。
でも、身体はまだ完全じゃないから悲鳴をあげるんですよね。

対処法:

  • 痛みがなくても、走り出すペースは「ジョグ」からはじめる
  • 初めは短い距離で様子を見る
  • 違和感があれば即中止。無理せず様子を見る

失敗2:計画が狂うと「もうやる気が出ない…」と落ち込む

→ そのまま練習が減り、体力も落ちてしまう

自分の理想通りにいかないと、つい気持ちが沈みますよね。
「なんで自分だけ」と思ったり、走らない言い訳を探したり。

対処法:

  • 「走れない自分もOK」と受け入れる
  • 練習時間が短くても、小さな歩みでも良しとする
  • ラン以外の趣味や家族との時間でメンタルを整える

失敗3:復帰時に焦って急に練習量を戻す

→ 体がついていけず、再び怪我や疲労に

練習できなかった反動で、復帰時に一気に量や強度を戻したくなる気持ちはわかります。
でも、身体は以前の状態にはまだ戻っていません。

対処法:

  • トレーニング量は2週間ごとに5〜10%ずつ増やすイメージで
  • 日々の疲労感や睡眠の質をチェックしながら調整
  • 焦らず、長い目で見る

失敗4:メンタルが不安定になり、孤独感や不安で苦しくなる

→ ひとりで抱え込み、余計に辛くなる

故障は身体だけでなく、心も削ります。
仲間や家族に気持ちを話せずに苦しむ人も多いです。

対処法:

  • 信頼できる人に今の気持ちを話す
  • 同じ経験を持つランナーのブログやSNSで共感を得る
  • 無理に強がらず、弱い自分も認めてあげる

故障から気づいた「走れること」のありがたさ

スピード練習や記録更新も大切ですが、
それよりもまず、「走れることそのもの」がどれだけありがたいかを改めて実感しました。

痛みなく走れるジョグが、こんなに気持ち良いなんて。
フォームがしっくりくる感覚が、こんなに嬉しいなんて。

当たり前だと思っていたことが、ゼロに戻ったからこそ、すべてが宝物に思えます。


おわりに

計画どおりにいかないこともあります。
エントリーできないこともあります。

でも、走ることはまだ続きます。
今できることを、少しずつ積み重ねていけば、
必ずまた次のスタートラインが見えてきます。

これから半年、じっくり走り込みながら、また自分の走りを取り戻していきます。
焦らず、自分のペースで。「ちょっとずつ強くなる」その一歩一歩を、大事にしていきましょう。

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