一人練でも、練習会でも。どちらも知って見えてきた、それぞれの強みと弱み
✔この記事はこんな人におすすめ
- ぼっち練が中心で、これでいいのか不安な人
- 練習会に行くと追い込める気はするけど、なかなか行けない人
- 一人練と集団練習の使い分けに悩んでいる人
「ポイント練習、仲間とやった方が追い込める」
そんな声を聞いたことがある方も多いかもしれません。
確かに、練習会には仲間と一緒だからこそのメリットがあります。
ただ、私はこれまでのトレーニングの95%を“ぼっち練”で積み上げてきました。
それでもフルマラソンの自己ベストを更新してきました。
一人でも、ちゃんと力はつきます。
今回は、ぼっち練と練習会の違い、そして特に「ポイント練習」におけるそれぞれのメリット・デメリットについて、自分の経験も交えて整理してみたいと思います。
ぼっち練のメリット|自分のペースと生活リズムで動ける
ぼっち練最大のメリットは、「自由さ」です。
ポイント練習の日も、自分の予定に合わせて時間を組めますし、ペース設定も完全に自分次第。
誰かに合わせる必要がないから、オーバーペースにもなりにくいし、逆に自分に足りない課題にも向き合いやすいです。
特に感じるのが、時間の効率の良さ。
練習会に参加しようと思うと、準備して、電車に乗って、集合時間まで待って…
結局、往復で1時間以上かかることもあります。
「その時間、走っていた方が良かったな」と思うことも正直多いです。
特にロングジョクなどに関しては、家から走り出せばすぐに練習を開始できて、距離も時間も効率的に使えます。
ぼっち練は「走ること」に集中できる、時間を無駄にしない練習スタイルだと思っています。
ぼっち練のデメリット|追い込みの限界と客観性のなさ
一方で、デメリットももちろんあります。
一人だと、「あと1本」「あと1km」を出し切れないことがある。
特にインターバルやレペティションのような高強度の練習では、自分に甘くなってしまった経験もあります。
また、自分のフォームの癖や走りの偏りに気づきにくいことも難点です。
誰かに見られていないからこそ集中できる反面、客観的な視点を持ちにくいのは、ぼっち練の限界かもしれません。
練習会のメリット|「限界突破」の環境がある
練習会の魅力は何といっても、引っ張ってもらえること。
「このペースきついな…」と思っても、隣で同じペースで走ってる人がいると、自然と粘れるんですよね。
集団のリズムに乗ると心拍も安定しやすく、走りやすく感じることも多いです。
また、フォームやピッチなどを見てくれる人がいれば、自分では気づけなかった改善点も得られます。
「もう一段上の負荷をかけたい」ときに、練習会はとても有効な環境です。
練習会のデメリット|生活リズムとのズレ、無理なペース設定
ただし、練習会には気をつけるポイントもあります。
先ほど触れたように、私の場合、練習会に参加するまでの移動や準備にかかる時間がネックでした。
限られた時間の中でトレーニングしていると、そのロスが大きいと感じてしまうこともあります。
また、集団のペースが自分に合っていないと、無理に合わせて疲労やケガにつながるリスクもある。
仲間と走るプレッシャーで、調子が悪いのに無理してしまうこともあるかもしれません。
私の実践法|「基本ぼっち練+レース前だけ練習会」でOK
私は、ほぼ毎日の練習を一人でこなしていますが、年に数回だけ、練習会や仲間とのポイント練習に参加しています。
特にレース前の集団走は、良い刺激になります。
「このペースで42kmいけるか?」を体で確かめるために、あえて集団の中で走ってみる──
それは、確認作業としての練習会参加。それ以上でもそれ以下でもないんです。
とはいえ、練習会に行くと仲間もいっぱいいるし、テンションも上がる。
走り終わったあとの会話や高揚感も含めて、やっぱり楽しい時間です。
本当はもっと行きたい気持ちもある。
でも、生活・仕事・家庭とのバランスを考えると、どうしても頻繁には行けないのが現実です。
だからこそ、私は「日々はぼっち練で地力を積み上げて、必要なときにだけ練習会で刺激をもらう」というスタイルに落ち着いています。
まとめ|どちらが正解ではなく、自分に合うバランスが正解
ぼっち練と練習会、どちらにもメリットとデメリットがあります。
正解は一つではありません。大事なのは、自分に合う形を見つけること。
一人でも続けられる「自律力」は確かな武器になるし、
時々集団の力を借りて“刺激”をもらうのも有効な選択です。
毎日じゃなくていい。
たまにでいい。
それでも、自分の足で積み重ねてきた日々は、確実にあなたの走力になっています。