今はもう、ほぼジョグしか走っていない。
サブ2:42を追いかけていた頃は、レース用・ポイント練習用・ジョグ用と、用途ごとにシューズを履き分けていた。棚に並ぶカーボン厚底。あれが日常だった。
でも、楽しく気持ちよく走ることを選んでからは、靴選びの基準そのものが変わった。「速さ」より「気持ちよさ」と「長く付き合えるか」。
その今の自分にいちばんフィットしているのが、On(オン)のクラウドモンスター。レースには正直向かない。でも、ジョグの相棒としては文句なし。しかも走り終わったあとも、そのまま街で履ける。
この記事では、レース最前線にいた頃のシューズ遍歴を振り返りながら、ジョグ中心の今たどり着いた使い分けを、正直に書いていく。
今のメインは「ジョグの万能機」|On クラウドモンスター
クラウドモンスターは、履いた瞬間に気に入った。
まずあの独特なデザイン。そして見た目に反した反発感。自分の足の形にもよく合っていて、とにかく走りやすい。
ただ、正直に言うと少し重い。だからレースで使う靴ではないと思っている。スピードを求める1足ではない。
その代わり、ジョグからキロ4くらいのペースまでなら、これでしっかりこなせる。普段の練習の大半をカバーしてくれる、まさに「ジョグの万能機」。
そしてもうひとつ、自分がこの靴を推す理由がある。デザインがいいので、1000kmくらい走ってクッションがへたった後でも、普段履きとして長く使えること。ランニングシューズって役目を終えたら処分しがちだけど、クラウドモンスターは第二の人生がある。これはコスパの面でもかなり大きい。
今は新しくクラウドモンスター3を買って履いている。
毎日のジョグ用に、もう1足|ミズノ ウエーブ ネオ ゼン
ミズノのウエーブ ネオ ゼンは、試し履きをした瞬間に「これはいい」と思った。
基本はジョグ用。でも侮れないのが、トラックでスピードを出して走ってもしっかり対応してくれること。実際、30km走もこれでこなしてきた。
特徴は、厚底でクッションが柔らかいのに、反発がかなり強いこと。カーボンプレートは入っていない。それなのに、ジョグでは感覚より1kmあたり10秒以上速く走れてしまう。そういう不思議な気持ちよさがある。
ひとつだけ注意すると、これは「厚底で柔らかいのが好きな人」向け。自分はまさにそのタイプだから、たまらなく気に入った。逆に、薄くて硬い接地感が好きな人には合わないかもしれない。
気に入りすぎて、2足目を買った。同じ靴をリピートするなんて、自分にとってはかなり珍しいこと。今でも現役で履いている。
ここからは、レース最前線にいた頃の遍歴
ジョグ中心の今だからこそ、振り返っておきたい。自己ベストを追いかけていた頃の、カーボン厚底たちの話を。
衝撃だったナイキ アルファフライ|履きこなすためにフォームを変えた
いちばん心を動かされたのは、ナイキのアルファフライ。
このシューズが世に出たとき、「これを履いてフルマラソンを走ってみたい」と本気で思った。キプチョゲが履いて世界を驚かせていた、あの衝撃。憧れそのものだった。
ただ、当時の自分は、かかとから接地するフォームだった。一方でアルファフライの初代モデルは、フォアフットで走ることを前提に作られている。最初はうまく走れなかった。
そこから試行錯誤が始まった。「かかとからつかないように」と意識するのではなく、上半身の使い方、腕振り、股関節の動かし方を研究した。その結果、フォアフットとまではいかないけれど、自然とフラットで着地できるフォームに変わっていった。
このとき学んだのは、カーボン厚底は「履けば速くなる魔法の靴」ではないということ。速く走れるフォームを引き出してくれる靴。だから、フォームと向き合うきっかけとしては、これ以上ない相棒だった。
静岡マラソンでサブ2:42を出した1足|アディダス アディゼロ アディオス プロ4
自己ベストの2時間42分は、アディダスのアディゼロ アディオス プロ4で出した。
レース本番でどの靴を履くかは、かなり迷った。候補はヴェイパーフライ、リベリオンプロ、そしてアディオスプロ。3足を試した結論はシンプルで、フルマラソンの後半でいちばん脚が残るのがアディオスプロだった。だから本番もこれを選んだ。
フルの後半に脚が残るかどうかは、タイムに直結する。自分にとっては、そこがいちばんの決め手だった。
迷った2足|ヴェイパーフライ・リベリオン プロ
最後まで本番候補に残った2足にも触れておきたい。
ミズノのリベリオン プロは、つくばマラソンで試して履いた。ただ、後半に脚が疲れていたのをよく覚えている。自分には少し合わなかったのかもしれない。
ナイキのヴェイパーフライは、当時の厚底ブームの主役で、絶大な人気を誇っていた。ただ、自分は足型が少し合わず、ポイント練習では使うものの、レースで履くことは少なかった。
人気や評判だけでは選べない。脚との相性は、結局のところ履いて走ってみないとわからない。これも、何足も試してきたからこそ言えること。
まとめ|今は「ジョグシューズのローテーション」で楽しんでいる
今の自分は、ほぼジョグだけ。だからジョグシューズを何足かローテーションして履いている。
- ミズノ ウエーブ ネオ ゼン
- アディダス アディゼロ EVO SL
- On クラウドモンスター3
連続で同じ靴を履かないようにして、その日の気分で選ぶ。靴を休ませながらローテーションすると、長持ちするし、気分も変わる。
用途別に整理すると、こうなる。
- ガチのレース・自己ベスト狙い → カーボン厚底(アディオス プロ4/アルファフライ/ヴェイパーフライ)
- ジョグからキロ4まで、1足で万能に+普段履きにも → On クラウドモンスター
- 毎日のリラックスジョグ → ミズノ ウエーブ ネオ ゼン
もし「ジョグ中心だけど、たまにペースも上げたい。1足でなんとかしたい」という人がいたら、自分はクラウドモンスターを推す。重さはあるけれど、その分の安定感と、走り終わったあとも長く使える懐の深さがある。
カーボン厚底はすごい。でも、それを活かせるかはフォーム次第だし、毎日履くものでもない。楽しく走り続けることを大事にするなら、まずは「気持ちよく長く付き合える1足」から入るのがいい。遠回りに見えて、それがいちばんの近道だと思う。
カーボン厚底を活かすためのフォームや、リディアード式の期分けトレーニングについては、note記事にまとめている。
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GPSウォッチの使い分けはこちら。



